
Forest Conversations
木の素材の起源をたどる展覧会。Norm Architectsと芦沢啓治の監修で、コルクや無垢材、和紙の作品を二会場で展示します。
カリモク家具は、2026年11月3日(火)から12月21日(月)まで、KARIMOKU RESEARCH CENTERとKarimoku Commons Tokyoの2会場にて、展覧会『Forest Conversations』を開催します。〈Karimoku Case〉を共に手がけるNorm Architectsと芦沢啓治のディレクションのもと、生きた木から、かたちを与えられたものへと続くひとつの流れをたどる展覧会です。
私たちが日々触れる多くのものは、すでに完成された姿で、かつて属していた風景から切り離されて手もとに届きます。毎日触れていながら、それがどこから生まれてきたのかを、私たちはほとんど知りません。『Forest Conversations』は、その起源へと再び目を向け、素材そのものに焦点を当てようとする試みです。完成までに刻まれた成長や変化、そして今もなお残る生命の痕跡を見つめます。
会場に並ぶコルク、無垢材、紙パルプ、落ち葉、和紙は、いずれもかつて生きた木の一部でした。それぞれ異なる時間と変化の跡、新たな形を与える人の手と、その過程が残されています。それらは森と人の手のあいだで交わされる対話を象徴するように、空間に点在します。
KARIMOKU RESEARCH CENTERの中心に佇むのは、コルクと無垢材、水で構成されたパビリオン「The Still Room」です。一本の木の姿を建築として描き出したこの空間は、ベルギーを拠点とするコルク素材のデザインブランド、Corkinhoの創設者Cédric Étienneが探求する、今この瞬間への意識や自然との関係性を背景に、立ち止まり、思いを巡らせるための凝縮された場をつくり出しています。
パビリオン周辺には、森や木々との関わりから生まれる素材や時間に目を向ける3組の作家、石黒幹朗、THOUSAND、谷口弦の作品が並び、かたちを変え、役割を変えながら、新たな永続性を得ていく木のありようが、会場全体を通して浮かび上がります。作品の選定、空間のしつらえは、インテリアスタイリストの中田由美との緊密な協働のもとに制作されました。展覧会はKarimoku Commons Tokyoへと続きます。
ここでは木の持つ可能性と永続性を、〈Karimoku Case〉の家具を通して紹介します。これまで手がけてきたCASE(建築空間)から選ばれた10脚の椅子が、それぞれが生まれるまでのプロセスとともに並びます。さらに、コルクと無垢材を組み合わせたテーブルには、CASEの建築空間にまつわる素材や家具の試作の断片などを公開します。
また、KARIMOKU RESEARCH CENTERに出展する作家の関連作品も並び、2つの会場を結びます。木に触れ、木を知り、木と対話すること。カリモク家具は、素材の調達から製造までを一貫して自社で担いながら、それをものづくりの基本としてきました。本展が表現する木への眼差しは、その姿勢とも重なります。森から、人の手へ。私たちの家具づくりそのものもまた、『Forest Conversations』のひとつです。
出展作家:Norm Architects、芦沢啓治

